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2005年10月15日 (土)

十三夜

  「片月見(かたつきみ)」ということばを知ったのは、樋口一葉の「十三夜」の中ででした。

  「片月見」とは、旧暦8月15日の十五夜、旧暦9月13日の十三夜の二度のお月見のうち、片方だけ人を招いたり、お供えをしたりして祝うことで、当時はそれを嫌う風習があったとか。

たとえば、十五夜の時にお供えをし損ねたのなら、十三夜にもしないようにする、ということになるし、十五夜を祝ったのなら、十三夜も絶対に忘れないようにする、ということになるわけなのでしょうね。

  今年の十五夜は9月18日、ちょうど「きゃらにまあだ」のライヴの日で、お店に入る前も、帰る時にも、うきうきと空を見上げて、しみじみと名月を愛でたのでござりまする (-人-)~

  なれば十三夜も!と思いきや!……

……こういう場合はどうすればよかったのでせう。
朝から晴れたり曇ったりのはっきりとしない空、夕方には降り出し、ついにはザーザー降り!!
空のどこにも月は無し。

(これでは、はからずも「片月見」になってしまう……!!)

ああ、それならばそれならば、せめて「今宵は十三夜さまだ」としっかり心にとめながら、十五夜さまの時と同じハイ・テンションで過ごせばよいのでござりませうと、
ラマダンの時を過ごす、敬虔なイスラムの人々で賑わう料理店に繰り出してまいりました。

  なんちゃって\(^O\)(/O^)/

なんのことはない、4人集まれば“食べきれないコース”の予約ができるというので、4人集まって(笑)、ペルシャ・トルコ料理レストラン「ZAKURO」に行ってきました~。

ZAKURO一部モザイク?にするならと、友人たちから掲載の許可が下りたので、アップさせていただきます。お店に着くやいなや、お客様全員何かしらのコスチュームを着せられます。写真を撮ってと頼めば、フツーのポーズではシャッターをきってくれません(?!)。なんとも愉快なお店です。謳い文句どおりの“食べきれない”ほどのお料理は、もちろん、美味っっっ

  こうして、今年の十三夜さま、狂乱の(?!)夜は更けていったのでありました~ヽ(*´▽`*)ノ

  

  もとい、
樋口一葉の「十三夜」はたいへん美しい作品です。
口語でない文体がややなじみにくく感じられるかもしれませんが、ぜひお手にとってみてください。

  冷たい仕打ちに耐えかね、嫁ぎ先を抜け出し、
「どうぞ御願ひで御座ります、離縁の状を取って下され」
と実家に頼みに来た娘・お関。当時は、戻ったところで一生後ろ指をさされて暮らしてゆかねばなりません。娘の身を案じ、父親が心を鬼にして告げた言葉が印象的です。
「同じく不運に泣くほどならば原田(注:嫁ぎ先の名)の妻で大泣きに泣け」と。

  そして、嫁ぎ先へと戻る道、今は遠くその生きる道を隔たれたかつての想い人との、十三夜の月の下での邂逅…。
    

jyusanya   これは、一葉記念館で求めた一筆箋の挿絵です。

「一葉」の文字は、樋口一葉の自筆です。
     

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